TOEICを受験する上で理解しておきたいのが、TOEICの点数配分の仕組み。
既に何度もTOEICを受験したことがあっても、配点についてはあまり知らない……という方も多いのではないでしょうか?
本記事では、スコアアップを狙う上で押さえておきたい、TOEICのスコア算出方法について詳しくご説明します。
1問5点は間違い!
TOEICの過去問題などを解いて、自己採点をする際「1問5点」のルールでスコアを計算している方もいると思います。
あくまでも目安のスコアとしては、この算出方法でも良いのですが、正式なTOEICのスコアの換算法とは異なります。
TOEICはリスニング100問、リーディング100問の合計200問で構成されていることを考えてみても、1問5点で計算をすると、満点は1000点ということになってしまいますよね。
TOEICの採点は“統計的処理”
TOEICのスコアは、正答した問題の点数を合計するのではなく、スコアの同一化(Equating)と呼ばれる“統計的処理”によって算出されています。
各テストの難易度はコントロールされているものの、やはり多少はばらつきができてしまうもの。
正答数の合計点や正解率でスコアを算出する仕組みでは、受験した回によって、正答率や合格率に差が出てしまうため、スコア基準を公平に保つために、スコアの同一化が行われています。
そのため、英語力が同じであれば、TOEICを何度受験しても、スコアに大きな違いがでないような仕組みになっているというわけです。
“統計的処理”の具体的な方法としては、過去に出題した問題をテストに混ぜておき、その問題を中心にスコアを調整しているのだそう。
TOEICの公式過去問題集が発売されていないのも、こういった部分に理由があるのかもしれません。
ミスをしても満点は取れる!?
パート毎の具体的な配点については、非公表となっていますが、リスニング・リーディングの各セクションは、最低スコアが5点、最高スコアが495点となっており、TOEIC全体のスコアとしては、最低10点、最高990点(満点)となっています。
間違った解答で減点をしていくのではなく、正答数によってスコアが算出されるため、「990点(満点)=全問正解」というわけではなく、数問ミスがあっても、満点が取れる可能性もあるというわけです。
目標スコアを決めて対策を
就職や転職、社内での評価アップなど、日本のビジネスシーンにおいては“英語力の指標”として、重宝されることの多いTOEIC。
スコアアップを狙うには、やみくもに問題集に手を出すのではなく、目標をしっかり定め、対策をするのがおすすめです。
現在の自分の英語力や、どのくらいのスコアを目指すべきか、あまりピンときていない…という方は、スコアの目安表や、英検やTOEFLなどの英語試験との換算表を参考にしてみてくださいね。