この記事では、今までRとLの発音に苦手意識があった人が、この記事を読み終わる頃にはなんとなく感覚がつかめているようになる。そんなコツをご紹介します。
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英語力ゼロの日本人にとって「L」と「R」の発音が難しい理由
英語学習者にとって「L」と「R」の発音こそ一番むずかしい!そういう声がかなり、しかも何十年も昔から言われています。なぜ?それは、日本人にとって日本語に「L」と「R」の音の区別がないというのが理由です。ただ幸いにも「L」の発音は、日本語の「ら・り・る・れ・ろ」に近いのが救いです。一方、「R」の発音もやっぱり日本語に置き換えるのであれば「ら・り・る・れ・ろ」になってしまい、区別はありません。ましてや音の違いで意味も特別変わるわけでもなく…やはり、日本語は意味の言語、英語は音の言語であるのがよく分かります。
だからこそ英語力ゼロの日本人は「L」と「R」の音の違いを理解し、ネイティブのように英語発音を習得することが英語力底上げにつながります。
英語力ゼロのあなたが「L」と「R」の発音を習得すべき2つの理由
「L」と「R」の英語発音を習得することで英語が通じやすくなる
「L」と「R」の英語発音を習得することで、あなたの英語全体が通じやすくなります。日本人にとっては「どっちもラ行じゃん」「似てるから通じるんじゃないの?」と思ってしまいがちですが、外国人にとっては致命的に違う音です。日本人をよく知っている、日本に住み慣れている外国人であればきっと、あなたの「L」と「R」を聞き分ける人も多いかもしれません。しかし、例えば生まれてからずっとアメリカに住んでいるアメリカ人にとっては日本人の英語は通じないことの方がほとんどです。そういった人に自分の英語を押し付けて理解させるのは、かなりストレスを与えてしまいます。日本でもカタコトがきつい人だと聞き取りずらいですよね…あれのもっときついイメージを持ってもらえると分かると思います。
ゆえに「L」と「R」の発音をマスターすることで、本当の意味で伝わりやすい英語を話せるようになります。言い換えると、発音をマスターするだけで、今の英語力のままでも、相手に伝わる英語が身に付くということです。
「L」と「R」の英語発音を習得することで英語が聞き取りやすくなる
逆もしかりで、あなたが「L」と「R」の発音をマスターできると、あなた自身もまたネイティブの外国時の「L」と「R」の発音も聞き取れるようになり、リスニング力が爆発的に上がります。他の記事でも書いていたかなと思うのですが、脳科学的に人間の脳は知っている音以外は雑音と認識してしまう習性があります。だから、「L」と「R」の細かい違いを区別できるからこそ英語もきちんと聞き取れることができるんですね。よく英語教育界隈でも「発音できる音はリスニングもできる」と言われますが、これが理由です。英語力ゼロでもネイティブレベルの「L」と「R」の発音を習得するには
英語力ゼロでもネイティブレベルになる「L」の発音方法
「L」の発音は比較的日本人のあなたにもなじみがあります。「ら・り・る・れ・ろ」の発音の時に舌を口の中の上部に当てると思うのですが、「L」の発音はもう少し前(前歯の裏の付け根あたり)に当てて発音します。英語力ゼロでもネイティブレベルになる「R」の発音方法
それに対して「R」は日本人にとって難しい発音ですよね…「L」の発音と大きく異なるのがRの発音は口の中のどこにも当たらないことです。口の真ん中に舌先があるように、舌を少し引く感じで発音します。犬が「ウゥ」とうなるような音がまさに「R」の英語発音になります。英語力ゼロでもネイティブレベルになる「L」と「R」の発音練習
とは言え、結局「L」と「R」を発音しまくらなければ始まらないのですが、「L」と「R」で意味は異なるが音が似ている単語を交互に発音したり、早口言葉で「L」と「R」の音を練習したり…こういう地道な作業が必要になってきます。「L」と「R」で意味は異なるが音が似ている単語を交互に発音
レベル1・alive / arrive
・fly / fry
・light / right
・long / wrong
レベル2
・collect / correct
・glamour / grammar
・glass / grass
・lace / race
・lane / rain
・law / raw
・lead / read
・leader / reader
・led / red
・lighter / writer
・load / road
・lock / rock
・locker / rocker
・lot / rot
・play / pray
こういう音が似ている英単語を並べて、とりあえず一周してみましょう。まだいけるかな?またもう一周してみましょう。自分の英語発音を録音してみて、元のネイティブスピーカーの音と比べてみましょう。ゆっくり、そして確実に。スピードを出さなくてOKです。ゆっくりと発音しながら、しっかりと「L」と「R」の正しい英語発音ができているかを確認していく作業がとても大事です。
また、この時に「知らない単語がある…」と落ち込まないでください。むしろ知らなくても全然大丈夫です。なぜならこれの目的は「L」と「R」の英語発音をマスターすることであって、難しい英単語を覚えることではないからです!
早口言葉で「L」と「R」の音を練習
もう一つ、早口言葉で「L」と「R」の英語発音を練習すると良いとよく言われます。「さっきはスピードはゆっくりでいいって言ったじゃん!」
言いたいことは分かります…しかしここでお伝えしたいのは、早口言葉を言えるようになることではなく、早口言葉で使われる英語フレーズを使って「L」と「R」の発音をマスターしましょ、ということです。英語の早口言葉は「タンツイスター(Tongue Twisters)」と言うのですが、ここによく「L」と「R」を一つのフレーズに入れ込んでわざと言いにくくしているのです。(つまり英語が母国語の外国人ですら難しい…!)これを日本人のあなたに早口言葉で言えだなんて言いません。これをゆっくりでいいから正確に発音できるように練習しましょうというのが今回のポイントです。
以下がよく知られている、「L」と「R」の発音改善に効果的な早口言葉です。
- Red lorry, yellow lorry.
- Freshly fried fresh flesh.
英語力ゼロでもLとRの発音をネイティブレベルにする方法とはまとめ
いかがでしたでしょうか。英単語や英文法といった英語の難しい知識を学ばずとも、英語発音という練習すれば誰でも上達するスキルをマスターすれば、リスニングも英語発音も上手になって英語のレベルがグンと上がるということをお話しました。日本人の永遠の課題と言われている「L」と「R」の発音は今まで補足情報、二の次だと思われていました。英語を勉強していれば必然的に「L」と「R」のリスニングの聞き分けや英語発音もできるようになると信じられてきたからです。それは真っ赤なウソで、英語の発音は発音の練習が必要だったのです。
この記事を読み終わったあなたは、今日、今この瞬間から何をすればいいか分かっていますよね。
①「L」と「R」の英語の音を理解し発音練習をたくさんする
②他の英語の音も同じように理解し発音練習をたくさんする
こうすることであなたの英語力は爆発的に伸び、いつの間にか英語のリスニングもできるようになり、スピーキングでもいつの間にかあなたの英語がネイティブの外国人に通じるレベルになっていることでしょう。忘れないように何度も見返すのもよし、あなたのバイブルとしてしっかり肝に銘じておいてくださいね!